[1D13-18] 窒化物燃料

[1D17] 安全性・経済性向上を目指したMA核変換用窒化物燃料サイクルに関する研究開発

（7）(Dy,Zr)Nペレットを装荷した燃料ピン模擬体の剪断試験

*佐藤 匠¹、林 博和¹ (1. 原子力機構)

キーワード：マイナーアクチノイド、窒化物燃料、乾式再処理、燃料ピン剪断、加速器駆動システム、分離変換

MA核変換用窒化物燃料ピンとして、T91フェライト鋼（9Cr1Mo）被覆管中に窒化物燃料ペレットを装荷してボンド材としてHeガスを充填したものが候補となっている。使用済窒化物燃料の乾式再処理のための前処理工程では、不活性ガス雰囲気において燃料ピンの剪断を行うことが提案されている。本研究では、SUS304オーステナイト鋼模擬被覆管に(Dy,Zr)Nペレットを装荷した燃料ピン模擬体を製造し、剪断幅をパラメータとして剪断試験を行った。試験には、Arガス雰囲気グローブボックス内に設置された、金属燃料ピン模擬体用に開発された剪断装置を用いた。回収物を篩で分級して重量・粒度分布や形状等を測定した結果、被覆管の変形を小さく抑えながら剪断可能であること、模擬燃料ペレットの大まかな形状が保たれて被覆管との分離が容易であること、剪断幅を小さくするほど粒径の小さい破砕片の割合が増えることが明らかになった。