2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1E01-02] 容器

2018年9月5日(水) 10:15 〜 10:50 E会場 (A棟 A34)

座長:桜木 智史(原環セ)

10:30 〜 10:45

[1E02] 放射性廃棄物保管用SFPIC(鋼繊維補強ポリマー含浸コンクリート)の物性評価

(2)Cs、Sr、Clの浸透挙動に関する評価

*坂本 浩幸1、小森 久幸1、渋谷 和俊1、本間 健一2、石田 泰之2、佐藤 祐輔3、鶴田 健4、岡本 賢治4 (1. 株式会社太平洋コンサルタント、2. 太平洋セメント株式会社、3. 東京パワーテクノロジー株式会社、4. マテラス青梅工業株式会社)

キーワード:SFPIC、放射性廃棄物保管容器、物質移行特性、耐放射線性、γ線、電子線

廃炉に伴い発生が予想される、水分を多く含むスラッジ状廃棄物や塩分を含む廃棄物の保管容器の材料として期待されるSFPIC(鋼繊維補強ポリマー含浸コンクリート)について、セシウム、ストロンチウムおよび塩化物イオンの浸透挙動を評価した。また、耐放射線性の評価として、γ線、電子線を照射したSFPICの強度および塩化物イオンの浸透挙動を評価した。

 何れの元素も浸透深さは数mm程度でほとんど浸透は認められず、塩化物イオンの見かけの拡散係数は0.005cm2/年であり、普通コンクリートに比べて2~3桁小さかった。また、照射した試験体では、積算照射線量に比例し強度はわずかに低下するものの、塩化物イオンの浸透抑制効果は、非照射と同等となった。