2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1E07-12] 廃棄物

2018年9月5日(水) 14:45 〜 16:20 E会場 (A棟 A34)

座長:長岡 亨(電中研)

14:45 〜 15:00

[1E07] BWR原子炉構成材料のSUS316系採用によるスケーリングファクタへの影響検討

*鈴木 健介1、新津 茂彦1、本山 光志2 (1. 東京電力ホールディングス(株)、2. 日揮(株))

キーワード:放射性廃棄物、スケーリングファクタ、放射能濃度の確認、原子炉構成材料、SUS316、SUS304、原子炉水、Tc-99、Tc-99m、Co-58

東京電力ホールディングス(株)が所有する原子力発電所(BWR)では、原子炉水に接触している材料が、SUS304系からSUS316系への変更が大幅に進んでいる。この変更に伴い、SUS316系ではMoが添加されていることから、これが、原子炉水に溶出すると、原子炉水が汚染源となる放射性廃棄物中のTc-99/Co-60のスケーリングファクタが上昇する可能性がある。このため、発電所の管理にて、原子炉水中のγ線放出核種の濃度を定期的に測定している結果から、MoからTc-99の生成過程で発生するTc-99mとCo-60の放射能濃度の推移を調べた。その結果、Tc-99m/Co-60には顕著な変動がないことから、Tc-99/Co-60のスケーリングファクタには大きな影響がないと推定された。