[1E07-12] 廃棄物

[1E08] PWRの均質・均一固化体における塩・核種の埋設処分における移行評価に関する検討

（1）アスファルト固化体からの浸出挙動と母材の化学的安定性について

*本山 光志¹、小森 省三²、辻 慎太郎³、小澤 孝⁴、宮脇 健太郎⁵、新堀 雄一⁶ (1. 日揮株式会社、2. 九州電力株式会社、3. 関西電力株式会社、4. 日本原燃株式会社、5. 明星大学、6. 東北大学)

キーワード：浅地中処分、PWRの均質・均一固化体、PWRアスファルト固化体、拡散係数、溶解速度、 塩及び核種の移行評価

PWRから発生するアスファルト固化体を埋設処分する際の固化体に含まれる塩及び放射性核種の環境への移行評価に関しては、拡散係数モデルにより評価できると考えられている。これは、アスファルトは疎水性の固型材料であり、アスファルト固化体中の塩（粒子）はアスファルトで覆われており、アスファルト固化体の外部に接液している溶液への塩及び放射性核種の浸出は、外部から固化体内に浸入する水が律速するためと考えられる。このため、長期間に渡る埋設環境を想定した、アスファルト母材の溶解速度に関して検討し、この速度は1g/m²/y以下であることを確認し、これは、拡散係数で評価される移行量よりも小さくなる見通しであることを確認した。