2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1E13-17] オーバーパック

2018年9月5日(水) 16:20 〜 17:40 E会場 (A棟 A34)

座長:藤島 敦(NUMO)

17:05 〜 17:20

[1E16] 炭素鋼オーバーパック溶接部の地下環境での腐食挙動に関する研究

その4:まとめ

*小林 正人1、山崎 一敏2、高尾 肇2、菊池 孝浩2、栗木 良郎2、岩田 裕美子3、中山 元3、小野 誠4、白瀬 光泰1、川久保 政洋1 (1. (公財)原環センター、2. 日揮株式会社、3. 株式会社IHI、4. 大成建設株式会社)

キーワード:地下環境、オーバーパック、炭素鋼、溶接部、腐食

室内試験で実施されたカラム試験は緩衝材が密着した状態から開始されており、飽和後の平均腐食速度の把握が主であった。今回実施した工学規模試験、不均一腐食試験(既報)、経時変化確認試験では、オーバーパックと緩衝材間のすき間、緩衝材との接触、水の入り方等で初期の腐食の局在化に寄与することが示唆された。工学規模の試験においても腐食速度は室内試験と同程度の数~十数um/y程度であり、低酸素下での腐食代の設定は室内試験と整合している。初期の過渡的な期間の腐食は、オーバーパックと緩衝材の施工や浸潤挙動が不均一、局在化に寄与することが示唆されたことから、人工バリアの組立時に工夫をすることで、長期の寿命評価の不確実性を低減できることが示唆された。