2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1G14-16] ゼオライト廃棄物固化技術2

2018年9月5日(水) 16:25 〜 17:15 G会場 (A棟 A37)

座長:稲垣 八穂広(九大)

16:55 〜 17:10

[1G16] 天然モルデナイトの焼成によるCs固定化および炭酸ナトリウム添加効果

*青野 宏通1、高橋 龍一郎1、板垣 吉晃1、エルニ ジョハン1、松枝 直人1 (1. 愛媛大学)

キーワード:Cs除染、ゼオライト、固定化、モルデナイト、加熱操作

モルデナイトはCsに対して優れた選択吸着性能を有しており、天然のモルデナイトを使用し、焼成による固定化について検討を行った。非放射性のセシウムイオンを天然モルデナイト(全てのアルカリイオンサイトの4.0%程度)に部分吸着させた模擬除染実験を行ない、加熱によるセシウムの固定化を試みた。モルデナイト相は800℃焼成でも壊れず、900℃でアモルファス相となった。何も焼成しないモルデナイトでは14日間の純水による溶出実験により吸着したセシウムのうち3.6%が溶出した。この溶出は焼成により低下し、1000℃およびより高い温度での焼成では、ガラス相に固定化されるため溶出が検出されなかった。炭酸ナトリウムをモルデナイトに添加し同様の実験を行ったところ、900℃で溶融した。また、1000℃の焼成により約1%のセシウムの気化が起こるが、炭酸ナトリウムの添加によりセシウムの気化が抑制されることがわかった。