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[1I06] 液体金属の低Pe数領域熱伝達率について
キーワード:液体金属、熱伝達率、低ペクレ数、円管内流れ、CFD解析
Johnson等の液体金属の熱伝達率実験結果では、低流量域の計測値が理論値を大きく下回っている。Lubarsky-Kaufmanは、実験結果が正しいとして相関式を作成しているが、理論に近いSkupinski等の実験結果もあり、当該実験者を含め多くの研究者が低い値に疑問を持ってきた。そこで、実験体系をFLUENTコードでモデル化して解析した結果、伝熱面と流体バルクの温度差が過大評価されていることが判明した。彼らの評価式では、液体金属の熱伝達率と同程度の値を持つ実験体系の接触コンダクタンスが考慮されておらず、伝熱面温度を過大評価し熱伝達率を過小評価してしまったとの結論である。CFDの結果は、理論値とほぼ一致している。