2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1I13-18] 高速炉熱流動2

2018年9月5日(水) 16:05 〜 17:40 I会場 (B棟 B33)

座長:此村 守(福井大)

16:50 〜 17:05

[1I16] ナトリウム冷却高速炉における損傷炉心内の冷却材挙動に関する研究

(4) 模擬デブリ内における空隙率分布を考慮した圧力損失評価

*栗﨑 達也1、伊藤 大介2、伊藤 啓2、齊藤 泰司2、今泉 悠也3、松場 賢一3、神山 健司3 (1. 京大院、2. 京大複合研、3. JAEA)

キーワード:模擬デブリ、空隙率、ナトリウム冷却高速炉、気液二相流、シビアアクシデント

ナトリウム冷却高速炉のシビアアクシデント時において、炉心部で形成される燃料デブリベッドの安定的な冷却(インプレース冷却)を行い、損傷炉心物質の原子炉容器内保持(IVR)を達成することが重要である。高温の燃料デブリベッド内部においては冷却材(ナトリウム)が沸騰することによる気液二相流が発生すると考えられるが、デブリベッド内の気液二相流の流動特性は未だ良く分かっていない。そこで本研究では、インプレース冷却を評価する一つの指標であるデブリベッド内気液二相圧力損失の予測精度の向上を目的とし、模擬デブリ体系における実験データと従来の圧力損失評価モデルとの比較を行っている。本報では、模擬デブリのサイズが比較的大きい場合に重要となる試験部内における壁面の影響、すなわち空隙率分布を考慮した圧力損失評価を行った。