[1M08-13] 臨界安全1

[1M08] 準静的状態の出力挙動に基づいて反応度と核分裂性同位体比を同時に求める方法の理論的開発

*山根 祐一¹ (1. 原子力機構)

キーワード：未臨界、反応度評価、核分裂性同位体比、出力挙動、準静的状態、TRACY

未臨界状態の核燃料で反応度が変化すると出力は即発跳躍した後にゆっくりと変化（準静的状態）する。この準静的状態における出力挙動からドル単位の反応度を評価する方法を開発し、これまでにその特徴を報告してきた。今回は、この手法に関して、数百秒分の中性子計数率データがあれば、反応度と同時に核分裂性同位体比を評価できることが理論的に予測されることと、これを数十秒程度の短い（過渡臨界実験装置TRACYの）実験データに適用するために開発した方法と、その適用結果について報告する。この特徴により、本手法は中性子計数率のデータだけあれば（他の手法のように予備解析をするなどの必要がなく）ドル単位の反応度を評価できることが期待でき、燃料デブリの取出し時等での反応度評価に有効であることが期待できる。