2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1M08-13] 臨界安全1

2018年9月5日(水) 14:45 〜 16:25 M会場 (E棟 E11)

座長:長家 康展(JAEA)

15:00 〜 15:15

[1M09] 1/fβ周波数分布乱雑体系における中性子実効増倍率分布の指数依存性

*荒木 祥平1、山根 祐一1、植木 太郎1、外池 幸太郎1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:燃料デブリ、中性子実効増倍率、モンテカルロ計算、乱雑さ、臨界安全

燃料デブリ取出し時の再臨界リスクを評価するには、様子のわからないデブリ内部について、物質の乱雑な分布を仮定して臨界計算を行う必要がある。仮定した 乱雑さの様子が計算結果の中性子実効増倍率(keff)の分布を通して臨界リスク の評価に影響するため、乱雑さの様子とkeffの分布との関係を明らかにすることを目的として解析を行った。解析では、確率論的乱雑化モデルを用いて自然界でよく観察される1/fβの周波数分布を持つ乱雑な体系を生成することで、周波数f の指数βとkeff分布の分散との関係を調べた。その結果keffの分散はβに対し正の相関があることが分かった。この成果は、解析で得られたkeffの分布に対する空間分布の乱雑さの影響を理解し、デブリの再臨界リスク評価の精度向上に資することが期待できる。