2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-1 プラズマ工学(慣性核融合を含む) / 601-4 核融合機器工学(第1壁,ダイバータ,マグネット等)

[1N01-07] 核融合機器工学 (伝熱・物質輸送特性及び機器設計)

2018年9月5日(水) 10:00 〜 11:55 N会場 (D棟 D23)

座長:大塚 哲平(近大)

11:30 〜 11:45

[1N07] 核融合原型炉トロイダル磁場コイルの高速放電スキーム

*伊藤 保之1、宇藤 裕康2,3、坂本 宜照2,3、日渡 良爾2,3 (1. 福井工大、2. 量研、3. 原型炉設計合同特別チーム)

キーワード:核融合原型炉、トロイダル磁場コイル、高速放電、絶縁電圧、インダクタンス

原型炉のトロイダル磁場(TF)コイルは、その寸法がITERの1.5倍程度になることから磁場体積に概ね比例するインダクタンスは3-4倍程度にまで増大する。このためクエンチ等の異常時に、ITERと同様の放電スキームや放電時定数を採用して高速放電を行おうとすると、ターン絶縁電圧の大幅増大が不可避となり、TFコイルの信頼性を大きく損なうことになりうる。本報告ではこの問題を回避すべく絶縁電圧の増大が抑えられる高速放電スキームを提案する。具体的には16本で構成されるTFコイルを2分割し(8本×2、偶数番目と奇数番目のコイル群を電気的に分離)、異常となった側のみを高速放電することで、放電時間を増大させることなく絶縁電圧の低減化が図れることを示す。