2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[1P01-07] PRA手法

2018年9月5日(水) 10:00 〜 11:55 P会場 (E棟 E21)

座長:蛯沢 勝三(電中研)

11:00 〜 11:15

[1P05] 多数基立地サイトのユニット間相互作用を考慮した動的リスク評価手法の研究

*浅野 翔1、山口 彰1、張 承賢1 (1. 東大)

キーワード:確率論的リスク評価、動的リスク評価、マルチユニットサイト、連続マルコフ過程モンテカルロ法

世界の原子力発電所の多くは一つのサイトに複数の原子炉が設置されているマルチユニットサイトである。福島第一原子力発電所事故で明らかになったように、マルチユニットサイトでは同一機器の共通原因故障や隣接ユニットの爆発の影響といったユニット間相互作用が事故の進展に影響を与える。原子力プラントの安全性評価に用いられる確率論的リスク評価では、ユニット間相互作用を考慮した評価手法の開発が急務となっている。本研究では多数基立地サイトの事故リスクを定量的に評価するために、時間進展を考慮した動的なリスク評価手法を提案する。時間的に変化する事故進展状態をマルコフモデルで表し、連続マルコフ過程モンテカルロ法(CMMC法)を用いて事故シナリオを定量化する。マルコフモデルにおける状態遷移確率を隣接ユニットの事故進展状態に依存した条件付き確率として定めることで、マルチユニットサイトの事故シナリオ定量化が可能になる。