[1P01-07] PRA手法

[1P07] 原子力プラントの安全性向上の取組みにおけるＰＲＡの活用例

*生野 健一郎¹、小原 教弘¹、田中 裕久¹ (1. 関西電力株式会社)

キーワード：確率論的リスク評価、安全性向上評価、リスク情報

海外では米国等を中心に、リスク情報を活用した規制や事業者の取組みにより、プラントの安全性・パフォーマンスの向上に繋がっている。これらの状況を踏まえ、現在、我が国においてもリスク情報の活用を推進しているところである。自主的安全性向上への取組みにおいても、リスク情報の活用により、これをさらに効果的に進めることができると考えている。
当社が平成30年1月に公表した高浜発電所3号機の安全性向上評価においては、更なる安全性向上対策案の検討にPRAの結果を活用している。具体的には、炉心損傷頻度などを評価し、主な事故シナリオの抽出や全体の頻度に占める割合等の評価・分析を行い、より有効な安全性向上対策を抽出するプロセスを採用した。
本項では、これらの安全性向上対策抽出手法とその活用例を紹介する。