[2C04-07] 燃料被覆管材料

[2C06] 軽水炉向け炭化ケイ素炉心材料に対する渦電流探傷法の適用性基礎検討

*小林 徳康¹、千星 淳¹、秋元 恵¹、鵜飼 勝¹ (1. 東芝エネルギーシステムズ)

キーワード：事故耐性燃料、炭化ケイ素、非破壊検査、渦電流探傷

軽水炉向け事故耐性燃料の候補材として、事故事象発生後のシビアアクシデントへの進展や水素発生の抑制を図ることができる炭化ケイ素(SiC)複合材を用いた炉心材料を開発している。本開発では、SiC炉心材料の実用化に向けた設計・製造技術の確立に加え、製造時の非破壊検査に適用可能な手法の調査・検討を計画しており、その一環として、渦電流探傷法の基礎検討を開始した。表面に深さが異なる複数の孔状模擬欠陥を付与したSiCモノリシック材とSiC複合材の平板試験体を試作し、渦電流探傷法の欠陥検出性能に影響を与える物性値のひとつである導電率を測定により評価した。渦電流探傷プローブのコイルに供給する電流の周波数をパラメータとした平板試験体の探傷試験を行い、欠陥検出性能を評価すると共に非破壊検査手法としての課題を抽出した。