2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2F01-04] セメント

2018年9月6日(木) 09:30 〜 10:35 F会場 (A棟 A36)

座長:深谷 正明(大林組)

10:00 〜 10:15

[2F03] 長期材令フライアッシュセメント水和物の溶脱現象の評価

*藏永 萌1、富田 さゆり1、柴田 真仁1、芳賀 和子1 (1. 株式会社太平洋コンサルタント)

キーワード:放射性廃棄物、人工バリア、フライアッシュセメント、溶脱、C-A-S-H、Si-NMR、Al-NMR

放射性廃棄物処分において、人工バリア材料には各種性能が期待されており、地下環境における性能変化を予測するモデルに関して多くの研究が行われている。中でも人工バリアの一つであるセメント系材料の性能は、地下水との接触に伴う溶脱によって変化するため、構造物の溶脱変質現象を解明することは重要な課題である。これまでの溶脱研究では、OPC硬化体の主要鉱物であるC-S-Hが評価対象であったが、近年では混合セメントの硬化体の研究も実施されており、評価対象もC-A-S-Hと認識され始めている。しかし、溶脱研究においてより現実的な評価を行うためには、長期間養生し十分に水和反応させたセメント硬化体が必要であることから、混合セメントの硬化体の報告例はOPC硬化体の報告例よりも少ない。そこで本研究では、打設後12年間水中養生したフライアッシュセメント硬化体の溶脱試験を実施し、溶脱後に採取した試料の固体NMRや鉱物評価を行った結果を報告する。