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[2F04] 長期材齢フライアッシュセメントの水和物評価
キーワード:放射性廃棄物、人工バリア、フライアッシュセメント、長期材齢、C-A-S-H、Si-NMR、Al-NMR、SEM-EDS
放射性廃棄物処分施設の設計において、フライアッシュセメントの使用が検討されているが、長期の水和に関するデータは十分とは言えない。また、フライアッシュ(FA)はポルトランドセメントに比較してAlが多く、主要水和物であるC-S-HへのAl固溶量が多いと予測されるが、どのような水和物を作るかという知見も不足している。そこで、本研究では、材齢50年のフライアッシュコンクリートおよび材齢12年のフライアッシュセメントペーストの水和状態をSEM-EDSや固体NMRにより評価した。いずれの試料も、FAおよびセメント鉱物はほとんど水和していた。また、材齢12年では、FA周辺のC-A-S-HはAl/Si比が高く、それに比較してセメント粒子周辺のC-A-S-HはAl/Si比が低くなる傾向が見られた。一方、材齢50年では、FAやセメント粒子による影響は見られず、C-A-S-Hは全体的に均一な組成となっていた。