[2G10-14] Vitrification 1

[2G12] Reaction analysis of cold cap formed in mock-up test for waste vitrification (Part II) : Batch experiments of glass - simulated waste system

*Toru Sugawara¹, Toshiaki Ohira¹, Kouhei Oowaku², Norio Kanehira² (1. Akita University, 2. Japan Nuclear Fuel Limited)

Keywords:Cold cap, Yellow phase, Apatite, corrosion reaction

我々は2018年春の大会にて，ガラス固化モックアップ試験で形成された仮焼層の反応組織を発表した．本研究では，ガラスと模擬廃液を用いた反応バッチ実験を行い，前回発表した仮焼層試料と組織を比較し，反応過程について考察した．実験はガラスビーズと模擬廃液粉末をアルミナルツボに入れ，700℃から1000℃の温度まで240℃/hの速度で昇温したのち，室温に取り出して急冷することで行った．実験試料はEPMAを用いて観察・分析した．700℃では廃液からガラスビーズ周縁部にNa2Oが拡散してガラスを融食し，そこが融け落ちることで廃液側にガラス成分が供給されていることがわかった．800℃ではガラスビーズが変形しはじめると同時にYellow phaseが発生していた．このことから，Yellow phaseの発生は廃液とガラス成分が十分に混合する以前に，廃液リッチな部分で生じていることがわかった．