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[2G21] 放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究
(62) Ru溶液滴下時の針状結晶形成挙動
キーワード:ガラス固化、再処理、ルテニウム
再処理のガラス固化工程では、ガラスへの溶解度の低い白金族元素が析出相として存在し、沈降・堆積して通電や流下を阻害する場合がある。沈降速度は析出相の形状に依存すると考えられる。そこで900℃で溶融したガラスに組成の異なる模擬廃液を滴下して、生成する酸化ルテニウムの形状を観察した。模擬廃液中の金属イオンがRuのみの場合にはRuO2は微粒子だったが、Naが共存すると一部が針状結晶となり一部は微粒子のままだった。これに対し27元素を含む模擬廃液では、Na濃度が1Mの場合、全量が針状結晶となった。27元素を含む場合でもNa濃度が低下すると、針状とは異なる結晶が増加した。ガラス温度が変化すると同じ条件で生成する針状結晶の量も変化した。