2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2H03-09] 高温ガス炉燃料

2018年9月6日(木) 10:05 〜 12:00 H会場 (B棟 B32)

座長:日比 宏基(MFBR)

10:05 〜 10:20

[2H03] プルトニウム燃焼高温ガス炉を実現するセキュリティ強化型安全燃料開発

(22) 目的と概要

*岡本 孝司1、大橋 一孝2、大平 幸一3、國富 一彦4 (1. 東京大学、2. 富士電機、3. 原子燃料工業、4. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:高温ガス炉、TRISO、セキュリティー、安全

高温ガス炉は、物理的に固有の安全性のために原子炉溶融事故を引き起こさないという特徴を有する。この安全な高温ガス炉で燃料としてプルトニウムを使用することにより、プルトニウムの在庫を減らし安全にエネルギーを得るというメリットがある。化学的に安定なYSZ(イットリア安定化ジルコニア)を使用し、燃料PuO2 -YSZを製造することは、TRISO燃料からプルトニウムを回収することを極めて困難にする。従来の酸化物燃料と比較して核不拡散性を大幅に向上させることができる。プルトニウム燃焼高圧ガス炉の安全性を向上させる目的で、TRISO燃料の健全性を確認するために、原子炉設計、原子力設計、安全評価、原子炉システムの実現可能性評価などが研究開発されている。ライフサイクルのすべてのプロセスにおけるセキュリティと安全性の両立を評価することを目的としている。