[2I01-06] スクラビング・エアロゾル挙動

[2I01] プールスクラビングにおける蒸気凝縮を伴う気液二相流挙動

*中村 優樹¹、藤原 広太¹、菊池 航¹、齋藤 慎平¹、湯淺 朋久¹、金子 暁子¹、阿部 豊¹ (1. 筑波大学)

キーワード：プールスクラビング、蒸気凝縮、除染係数、ワイヤメッシュセンサ、可視化計測

原子力発電所での過酷事故では核分裂生成物を含むガスが施設外へ放出される過程において，水中を通る際に放射性粒子が水中へ移行することによる大きな除染効果が期待されている．これをプールスクラビング効果と呼ぶ．現在，プールスクラビングに関する除染性能評価は既存の解析コードを用いて行われているが，そのモデルの妥当性は十分に検証されていない．また，妥当性を検証する上で必要な実験データや知見が不足している．
ここでは，スクラビング効果を解明する上で重要となる気液二相流挙動に着目し，種々の条件における気相噴流のボイド率計測及び可視化計測から気泡群挙動を解明することを目的とする．試験プール水中における空気（非凝縮性）と蒸気（凝縮性）を混合した気相噴流の計測を行い，プール中での凝縮現象が気泡群挙動に与える影響を調べる．さらに解析コード中の物理モデルや計算式と実験データを比較し，その妥当性を評価する．