[2I10-17] 相変化

[2I15] 燃料集合体内冷却水の気液二相流の挙動解明に向けた研究開発

(6) 大気圧二重管体系における強制対流サブクール沸騰場の二相流計測

*宇井 淳¹、滝口 広樹¹、古谷 正裕¹、新井 崇洋¹、白川 健悦¹、木藤 和明² (1. 一般財団法人 電力中央研究所、2. 日立GEニュークリア・エナジー株式会社)

キーワード：サブクール沸騰、気液二相流、ボイド率、界面積濃度

沸騰水型軽水炉(BWR)の燃料集合体は，熱的余裕の確保及び高燃焼度化のため，燃料棒の細径化や短尺燃料棒を採用し，幾何形状が複雑化しつつ発展してきた。核熱結合解析の高度化には，燃料集合体内の局所のボイド率の予測精度を高める必要がある。そのためにはサブクール沸騰の特性，すなわち気泡生成やその発達過程，ボイドドリフト等の二相流挙動を実験を通じて把握する必要があるが，そのモデル構築や検証用の二相流データは十分ではない。本報では，大気圧条件で可視観察可能な二重管サブクール沸騰試験装置と光学プローブを用いて，軸方向及び径方向のボイド率，気泡流速，界面積濃度等の二相流データを計測した結果とともに，先行研究との比較・分析を報告する。