2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[2J09-12] アクチニド分離1

2018年9月6日(木) 14:45 〜 15:50 J会場 (A棟 A41)

座長:浅沼 徳子(東海大)

15:15 〜 15:30

[2J11] モノアミド配位子を用いたランタノイドからの6価アメリシウム高度分離

*中瀬 正彦1、グリムス トラビス2、ミンチャー ブルース2、鈴木 伸一3、矢板 毅3 (1. 東京工業大学科学技術創成院原子燃料サイクルユニット、2. アイダホ国立研究所、3. 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 物質科学研究センター)

キーワード:アメリシウム、ビスマス酸ナトリウム、酸化、溶媒抽出、モノアミド

ビスマス酸ナトリウム(NaBiO3)と硝酸を用いてAm3+からAmO22+に酸化し、価数が変化しないEu3+とCe3+から酸化したCe4+からの抽出分離挙動を調べた。枝分かれ側鎖型モノアミド配位子ではアミド酸素側のアルキル直鎖長を3~16と伸ばすとDAmは極小値の後に増大し、Euは低い表面電荷密度によりほぼ抽出されず、SFAm/Euは最大1万を超える高度分離を達成した。一方でCe4+は高い表面電荷密度のためAmよりも抽出されたため選択的なストリッピングなどの方策が必要となる。本手法ではAmO22+→AmO2+→Am3+と還元されやすく、高い抽出速度の配位子が求められる。イソプロピル、ターシャリーブチル基を有する場合は、DAmは低いもののDCeも低く、振とう時間依存性は小さく抑えられた。配位子自体の酸化による気泡発生、長い炭素鎖では界面活性効果による微粒化促進等も観察された。