[2L06-12] 核変換2

[2L10] MA入りPu金属燃料高速炉サイクルによる革新的核廃棄物燃焼システムの開発

(19) 希土類元素に対する高除染プロセスの検討

*坂村 義治¹、飯塚 政利¹、村上 毅¹、大森 孝² (1. 一般財団法人電力中央研究所、2. 東芝エネルギーシステムズ)

キーワード：金属燃料高速炉サイクル、ウラン無しTRU金属燃料、乾式再処理、希土類FP、除染性能、プロセス設計、マスバランス

Uを含まないMA入りPu金属燃料（TRU燃料）を用いる高速炉サイクルでは、共存する希土類元素の影響によりリサイクル燃料合金組成が不均一になることを避けるため、乾式再処理において一定以上の希土類FP除染性能を保つ必要がある。従来から乾式再処理における標準的なTRU元素回収方法とされている液体Cd陰極を用いた溶融塩電解精製に加えて、電解精製塩浴処理頻度増大、Cd以外の陰極材料の適用などの代替方法について、その効果、適用性とプロセス設計への影響を机上検討した結果、液体Cd陰極を使った場合もリサイクル燃料中希土類元素混入量制限は満たされるが、さまざまなMA含有物質を原料とする可能性を想定すると、代替陰極材料として液体Gaを用いる方法を最も適切と考えられた。