2018年秋の大会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2N06-08] トリチウム増殖材

2018年9月6日(木) 11:05 〜 11:55 N会場 (D棟 D23)

座長:田中 照也(核融合研)

11:05 〜 11:20

[2N06] 非化学量論組成のLi金属化合物におけるCO2吸収特性

*武田 翼1、山本 真旭1、谷池 晃1、古山 雄一1 (1. 神戸大学大学院海事科学研究科)

キーワード:ブランケット候補材料、NRBS分析、Li金属化合物、CO2吸収、非化学量論組成

固体ブランケット候補材料として、Li金属化合物が検討されている。しかし、これらの化合物は室温で大気中のCO2を吸収することが分かっている。Li金属化合物がCO2を吸収すると、材料表面にLi2CO3の層が生成される。これをブランケット材料として使用すると、生産されたトリチウムが炭化水素の化学形となり、回収効率が低下する等の問題が考えられる。一方で、Li金属化合物のCO2吸収特性に対する基礎研究は未だ充分にはなされていない。本研究では、作製したLi金属化合物試料を乾燥CO2ガス雰囲気に曝露した。また、試料の組成比に着目し、それらを変化させることによるCO2吸収特性の曝露時間における変化を定量的に分析した。NRBS分析を用い、試料の元素組成とCO2吸収量の変化を調べた。NRBSスペクトルから算出した炭素面密度をCO2吸収量として評価した。適宜XRD分析を行うことによって結晶構造も調べた。