[2O10-11] PRA適用

[2O11] アクシデントモデルSTAMPによる自然外部事象に対する原子力発電所のリスクマネジメントの研究

その１：自然外部事象に対するSTAMPモデル

*大鳥 靖樹¹、牟田 仁¹、尾本 彰^2,1 (1. 東京都市大学、2. 東京工業大学)

キーワード：STAMP、リスクマネジメント、自然外部事象、原子力発電所、アクシデントモデル

STAMP(Leveson, 2012) は、システムの中で安全のための制御を行う要素と制御される要素の相互作用が働かないことによって起こるアクシデントを分析するためのモデルで、主に情報関係を中心に発展してきた。このSTAMPを前提とした安全解析手法STPAは、従来のFTAやFMEAといった安全解析手法に比べ、組織や人間が関与している複雑なシステムの分析に適していると言われており、原子力のリスクマネジメントの有力なツールになる可能性があると考えられる。
　本研究では、STAMPを用いた自然外部事象に対する原子力発電所のリスクマネジメント手法の開発を行っていく。その１の本稿では、原子力発電所の自然外部事象に対するSTAMPモデルについて述べる。