2018年秋の大会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-1 放射線挙動,遮蔽工学

[3A01-08] 放射線挙動、遮蔽工学、遮蔽材料標準

2018年9月7日(金) 09:45 〜 11:55 A会場 (B棟 B11)

座長:谷口 雅弘(大成建設)

11:30 〜 11:45

[3A08] 鉄イオンと塩化物イオン共存下における水の放射線分解

*端 邦樹1、佐藤 智徳1、井上 博之2 (1. 原子力機構、2. 大阪府立大学)

キーワード:ラジオリシス、鉄イオン、塩化物イオン、腐食

福島第一原子力発電所の格納容器内の滞留水は高放射線場にあり、かつ材料由来の金属イオンや微量の地下水及び海水由来のアニオン等の不純物を含んでいる。構造材の腐食量の予測に当たっては、その様な複雑な水のラジオリシス現象を理解し、水分解由来の過酸化水素や酸素の発生量を予測することが重要である。本発表では、このような複雑な条件下の腐食環境を予測するために実施したFe2+イオンと塩化物イオンとが共存する環境でのガンマ線照射実験及びラジオリシス計算の結果について報告する。