2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[3B08-11] 高エネルギー核分裂、核データ検証、ベータ線源

2018年9月7日(金) 14:45 〜 15:50 B会場 (A棟 A21)

座長:執行 信寛(九大)

15:30 〜 15:45

[3B11] 低エネルギー大強度ベータ線源の近傍における電気化学起電力装置の出力信号増加現象

*石橋 健二1、須田 翔哉1、高田 弘2、原田 正英2 (1. 九大工、2. J-PARC)

キーワード:電気化学起電力装置、弱い相互作用、原子炉、トリチウム

生物起源物質(生糸)を使った電気化学起電力装置は、通常の実験室で信号生成を起こすことが経験的に知られている。本起電力装置の出力信号増加は原子炉の傍で見られたが、同様の信号増加現象が大強度トリチウム線源の傍でも観測された。ガンマ線や中性子が遮蔽された状態で起こる現象なので、弱い相互作用に起因している可能性がある。この現象は、核融合装置の非接触トリチウム管理に利用できる可能性がある。一方、近年、原子炉ニュートリノによる振動現象が報告されているが、振動の原因はニュートリノの内部運動に起因しているとも理解できる。本装置の信号生成は、環境中の低エネルギーミューニュートリノが、大強度トリチウム線源の傍における弱い相互作用の質量生成場の影響によって生じている可能性がある。