2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3C10-13] ラジオリシス2、腐食化学

2018年9月7日(金) 14:45 〜 15:50 C会場 (B棟 B21)

座長:宮原 信哉(福井大)

14:45 〜 15:00

[3C10] パルスラジオリシス法及びガンマラジオリシス法による有機物フリーな白金水溶液中におけるナノ粒子形成過程研究

*仮屋 深央1、室屋 裕佐1、石田 一成2、和田 陽一2、伊藤 剛2、太田 信之3、古澤 孝弘1 (1. 阪大産研、2. 日立・研開、3. 日立GE)

キーワード:放射線化学反応、ヘキサヒドロキソ白金酸、白金ナノ粒子、ナノ粒子形成過程、パルスラジオリシス、ガンマラジオリシス

構造材料の健全性確保の観点から、冷却水のラジオリシスで生成する過酸化水素や酸素といった酸化性化学種の抑制は極めて重要である。水素や貴金属のオンライン注入が効果的であることが知られ、現在BWRでは、構造材表面にて酸化性化学種の分解を促進させるため、白金ナノ粒子を用いた触媒コーティングの技術開発が進められている。一般的に貴金属のナノ粒子生成にはアルコール等の還元剤が用られるが、冷却水への添加剤には有機物を含まないことが望ましい。近年、イオン交換したヘキサヒドロキソ白金酸水溶液のガンマ線照射によりナノ粒子が生成できることが報告され、実機への適用が期待されている。ただ、放射線照射によるヘキサヒドロキソ白金酸のナノ粒子形成過程は明らかでないため、本研究では、パルスラジオリシス法やガンマラジオリシス法を用いて放射線化学反応の初期過程やナノ粒子形成過程について調べた。