2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3C10-13] ラジオリシス2、腐食化学

2018年9月7日(金) 14:45 〜 15:50 C会場 (B棟 B21)

座長:宮原 信哉(福井大)

15:15 〜 15:30

[3C12] 高温水中におけるステンレス鋼すき間内環境のすき間形状因子による整理

*相馬 康孝1、上野 文義1、稲垣 博光2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 中部電力株式会社)

キーワード:沸騰水型軽水炉、すき間腐食、ステンレス鋼、高温高圧水

沸騰水型軽水炉模擬環境におけるステンレス鋼のすき間内環境の及ぼすすき間形状因子の影響を調べるため、温度288℃の純水中に浸漬したステンレス鋼すき間内の酸化皮膜、およびすき間内溶液の導電率を計測し、すき間のギャップ(g)および奥行き(d)をパラメータとして整理した。この結果、特定のg-d領域において、(i)溶存酸素が枯渇し、溶液導電率がバルク水よりも2桁程度高くなる領域、(ii)バルク環境とほぼ同じ酸化膜と導電率の領域、および(iii)(i)と(ii)の遷移領域の計3領域が現れた。各領域の境界線は、時間およびバルク水の溶存酸素濃度の影響を受けることが分かった。