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[3E06] 早期実用化を目指したMA-Zr水素化物を用いた核変換処理に関する研究開発
(6)ターゲット集合体取扱い時の冷却性検討
キーワード:MA-Zr水素化物、MA核変換、被覆管許容温度、ターゲット集合体、Naボンド、ラッピングワイヤ、空気冷却、熱流動解析
長寿命放射性廃棄物の地層処分の負担を低減するためにはMAの核変換による減容が有効である。早期実用化の観点からMA-Zr水素化物をターゲット集合体とした既存高速炉利用のMA核変換処理システムを研究している。MA-Zr水素化物ターゲットは発熱しており、集合体とした場合、MAを大量装荷することになるため高温となる。被覆管としての採用候補材(SUS316鋼、9Cr-ODS鋼)の高温損傷防止、水素解離、燃料と被覆管の共晶防止の観点から、集合体の組立・輸送の取扱い時において許容される被覆管温度を規定した。ターゲット集合体は被覆管と水素化物との間隙を液体のNaボンドとすることを想定しており、集合体の組立・輸送等の取扱い時には、立てた状態で空気による除熱を必要とする。適切に空気冷却を行うための検討としてラッピングワイヤ型ターゲット要素バンドルの熱流動解析を行い、必要な冷却設備(送風機)の要件を示した。