2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1 計算科学技術

[3H06-09] 微視的解析

2018年9月7日(金) 10:50 〜 12:00 H会場 (B棟 B32)

座長:Willem Van Rooijen(Univ. of Fukui)

11:35 〜 11:50

[3H09] スペクトル法を用いた重イオン衝突過程の精密計算 II

*岩田 順敬1、武井 康浩2、楚 天舒3、李 必恒4 (1. 東京工業大学 科学技術創成研究院、2. みずほ情報総研、3. 千葉大学 理学部、4. 芝浦工業大学 工学部)

キーワード:フーリエスペクトル法、時間依存クラインゴルドン方程式、特殊相対論効果、分数冪型非線形相互作用

非線形クラインゴルドン方程式を計算することで、相対論効果と非線形相互作用との競合関係を明らかにする。非線形クラインゴルドン方程式に対して、分数冪型の非線形相互作用がある場合についてスペクトル法を基礎とした精密な数値計算法を提案する。核子多体系についてのこれまでの研究から、分数冪型の非線形相互作用は有限サイズの媒質において、圧縮率の妥当な値を与えるために不可欠であることが指摘されている一方で、分数冪という性質から精密計算を行ってその本質を明らかにするための研究は進んでいない。分数冪効果を相対論的効果との競合関係の中で明らかにするとともに、誤差評価を始めとした一連の評価式を得ることで、分数冪数値計算法の基礎に関する一連の結果を報告する。