2018年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3K01-04] 放射線計測1

2018年9月7日(金) 09:30 〜 10:35 K会場 (B棟 B41)

座長:佐々木 道也(電中研)

09:45 〜 10:00

[3K02] 上空からの放射線測定技術の高度化

(1)LaBr3(Ce)検出器を搭載した無人ヘリコプターによる土壌中放射性セシウムの分布推定を目的とした遠隔放射線測定

*越智 康太郎1、Malins Alex2、石田 睦司3、山田 勉4、中曽根 孝政4、眞田 幸尚1 (1. 日本原子力研究開発機構 福島環境安全センター、2. 日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター シミュレーション技術開発室、3. 株式会社NESI、4. 日本放射線エンジニアリング株式会社)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、遠隔放射線測定、無人ヘリコプター、放射性セシウム、深度分布、ピークコンプトン比

福島第一原子力発電所事故後、大部分の土壌中放射性セシウムは表層に存在していることが報告されている。しかし、野生動物による土壌攪乱や大量降雨に伴う土壌侵食の影響で、その存在深さが大きく異なる事例もある。今後、帰宅困難区域をはじめとする高線量地域での除染を効率的に行うためにも、土壌中放射性セシウムの深度分布に関する情報は非常に有用である。しかし、従来の土壌中放射性セシウムの深度分布の調査方法は、土壌の採取およびその放射能測定の観点から、非常に煩雑である。本研究では、無人ヘリコプターを用いた空中放射線計測技術により、土壌中放射性セシウムの深度分布を迅速かつ簡便に推定できないか検討を行った。