2018年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3K05-09] 放射線計測2

2018年9月7日(金) 10:35 〜 12:00 K会場 (B棟 B41)

座長:寺田 宏明(JAEA)

10:50 〜 11:05

[3K06] 広い観察面を有するペルチェ冷却式霧箱の開発

*戸田 武宏1、ハサン マハムドゥル2、五十嵐 悠2、カテンゲザ エスティナ2、飯本 武志2 (1. (有)ラド、2. 東京大学)

キーワード:放射線教育、霧箱、ペルチェ素子、ドライアイス

「霧箱」は、過飽和状態のアルコールの中を放射線が通った際にできる白い筋を、「飛跡」として観察することのできる実験装置である。観察面を約-20℃以下に冷やす必要があり、その冷却は現在までドライアイスが主流であるが、近年ペルチェ素子も用いられている。しかしながら、ドライアイスは入手や取り扱いの困難さから実験のネックとなるケースがあり、ペルチェ式はその冷却能力の低さから観察面が小さい霧箱が多い。そこで、観察面周囲の断熱構造や白い筋を照らす照明などを工夫することにより、「広い観察面を有するペルチェ冷却式霧箱」を開発した。その技術的な困難さ、工夫のプロセスを紹介する。