2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1B17-19] 福島事故廃棄物処理6

2019年9月11日(水) 17:10 〜 18:00 B会場 (共通教育棟 1F C12)

座長:岡本 芳浩(JAEA)

17:40 〜 17:55

[1B19] コールドクルーシブル誘導加熱炉(CCIM)を用いた溶融ガラス化システムの適用性検討

(2)実用規模でのCCIM運転性確認

*伊藤 亮輔1、福井 寿樹1、鬼木 俊郎1、田尻 康智1 (1. IHI)

キーワード:コールドクルーシブル誘導加熱炉、低レベル放射性廃棄物、ガラス固化

コールドクルーシブル誘導加熱炉(CCIM)は多種多様な廃棄物への適用性が高く,かつ減容性及び安定性の高い廃棄体を作製可能であるため,福島第一原子力発電所内の汚染水処理により発生する固体廃棄物の処理に適していると考えられる。本研究では,当該固体廃棄物を対象とした場合のCCIMの運転性を確認することを目的として,実用規模のCCIM試験装置を用いた溶融ガラス化試験を実施した。その結果,当該固体廃棄物模擬物に対して,廃棄物供給速度:40~80ℓ/hrにおいて,仮焼層を安定した状態で形成し,運転継続可能であること,及び作製した廃棄体は結晶物の発生,第二相の析出等がなく均質であることを確認できた。また,模擬核種として添加したSrの移行率を確認するとともに,運転上の課題を抽出した。