[1C11-15] 核種移行1

[1C15] 不飽和層の迂回流路を考慮した核種移行挙動のモデル化に関する基礎的検討

*小堤 健紀¹、小暮 將之¹、新堀 雄一¹、千田 太詩¹ (1. 東北大)

キーワード：移流拡散方程式、ネットワークモデル、分散係数、不飽和層、核種移行

多孔質媒体の間隙に液相と気相を含む不飽和層において、核種の移行挙動は間隙が液相で満たされた飽和層とは異なる。この核種移行挙動の差異は、不飽和層における気相の存在による液相の迂回や核種収着サイトの減少に起因する。特に液相の迂回は核種移行経路を複雑化し、移行が速い流路と遅い流路が形成される。そのため、不飽和層における核種移行経路は異なる複数の流路の重ね合わせにより模擬できる可能性がある。このような不飽和層における核種移行挙動のモデル化の基礎的検討として本研究では、格子状に設定した流動場に不飽和層を再現し、一次元移流分散方程式をそれぞれの流路に適用し、不飽和層における複数の迂回流路をモデルに反映することを試みた。このモデルによる計算結果は実験値を良く説明できることが明らかになった。