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[1C19] DGTによるCs-137の交換可能画分サンプリング
(2)DGTデバイスの福島環境への適用結果
キーワード:放射性セシウム、溜池、土壌、堆積物、DGT
2011年3月の福島第一原子力発電所事故により放出されたCs-137によって汚染された環境の内,大部分の居住地域の除染は完了しているものの,森林環境は手つかずの状態である.動植物による吸収,土壌中の移行等による汚染の変化を理解する上で,土壌固相に取り込まれたCs-137の内,土壌溶液と交換可能な成分を評価することが重要となる.本研究では,Diffusive gradients in thin films (DGT)[2]と呼ばれる環境中の微量金属イオンの置換活性な成分をサンプリングするデバイスを用いて,137Csの置換活性な成分のその場評価を行うことを目的としている.本発表では,福島第一原子力発電所近傍においてCs用DGTデバイスを用いた基礎試験の結果について報告する.また、同時に採取した環境試料に含まれる溶存態Cs-137濃度との対応関係の考察ついても報告する.