2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[1E04-07] 炉内溶融物の物性

2019年9月11日(水) 10:50 〜 12:00 E会場 (共通教育棟 2F A23)

座長:小無 健司(東北大)

10:50 〜 11:05

[1E04] 分子動力学計算による溶融アルカリハライドの混合の熱力学評価

*関口 裕真1、魚住 浩一2、河村 雄行3、寺井 隆幸1 (1. 東大、2. 電中研、3. 東工大)

キーワード:分子動力学計算、溶融塩、混合エンタルピー

アルカリハライドは乾式再処理や溶融塩原子炉での溶媒としての利用が検討されている。分子動力学法(MD)によるアルカリハライド塩中のCsおよびIの挙動評価のための基礎検討として、アルカリハライドの混合エンタルピーをMDにより導出し、文献値等との比較を実施した。MDソフトウェアとしてMXDORTOを用い、LiF-KF、LiCl-KCl、LiCl-LiI、CsCl-CsIの二元系混合物および、Li,Cs//F,I、Li,Cs//Cl,I、K,Cs//F,I、K,Cs//Cl,Iの四元系混合物について混合エンタルピーおよび相互作用関数を導出した。二元系混合物に関して混合エンタルピーは概ね実験値と一致し、本MD計算がアルカリハライド混合系での熱力学評価に耐えることを示した。一方で四元系では十分混合している体系において相互作用関数がアルカリハライドの交換反応のギブスエネルギー変化と一致した。