2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[1G01-02] 福島第一原子力発電所事故

2019年9月11日(水) 10:00 〜 10:35 G会場 (共通教育棟 2F C22)

座長:氷見 正司(アドバンスソフト)

10:00 〜 10:15

[1G01] 福一1号機地震津波間IC作動の記録・解析・関連情報の考察

*渡邊 一男1、杉山 勝行2 (1. WNR-Cx 渡邊研究処 、2. (一社)吉田昌郎元所長・福島50顕彰会)

キーワード:IC作動、地震津波間、MAAP解析、記録・解析、アナログ・デジタル

地震津波間のIC作動にはいくつかの記録・解析と関連の情報・報告があるが、今春の茨城大・水戸での関連報告と討議はこの課題が未だ結論的合意に至っていない気配である。本件は3.11最初の事象情報として象徴的であり、8年経過・学会60年・令和を期に関連部会による検討等然るべき対応を提案したい。
 記録にはアナログ・デジタルと原電敦賀の参考アナログデータがある。解析情報には学会事故調・基盤機構・東電がある。また参照として担当者報告、マニュアル、日常訓練がある。さらに二次的資料として関心研究者による原子力学会大会報告がある。IC不作動の論旨は当初記録の観察による。IC作動とみるのは解析実施者の判断である。
 解析には経過記録への適合を主眼とするものと、IC作動の建前である2台→1台の推移を表出するものがあり、両者の異同への理解は未達である。即ちIC作動特性理解と状況確認期待の混同がみられ、冷静な科学的視点からの対応が望まれる。