2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[1G12-15] 事故解析・試験

2019年9月11日(水) 15:50 〜 16:55 G会場 (共通教育棟 2F C22)

座長:滝脇 賢也(東芝ESS)

16:35 〜 16:50

[1G15] 障害物を卓越する重質量有毒ガスの移流拡散挙動に関する研究

*中西 優雅1、大橋 弘史2、佐藤 博之2 (1. 筑波大、2. JAEA)

キーワード:高温ガス炉、水素製造、有毒ガス、移流、拡散、流体シミュレーション

高温ガス炉に接続する水素製造プラントから二酸化硫黄やヨウ化水素など重質量有毒ガスが漏洩した場合、これら有毒ガスによって水素製造プラントの作業員や原子炉制御室に影響を及ぼすことが懸念されている。このため水素製造プラントからの有毒ガスの漏洩事象に対し、障害物の設置による防護が提案され、その効果の検証が求められている。実際に有毒ガスを用いて実験を行うには大規模な設備やコストが求められ、有毒ガスを用いることから暴露の危険性が伴うことが予想される。本研究では、数値解析ソフトウェア「STAR-CCM+」を用いて、障害物周りの気流性状を明らかにし、それによる有毒ガスの移流拡散挙動を解明することを目的とした。シミュレーションの結果、障害物の形状に応じて背後にできる渦形状の違いが明らかになった。また、有毒ガスに対する障害物の高さの違いによって有毒ガスの拡散に差異が生じることが確認できた。