2019年秋の大会

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[1H05-08] 非専門家へのアプローチ

2019年9月11日(水) 11:05 〜 12:10 H会場 (共通教育棟 2F B21)

座長:稲村 智昌(電中研)

11:20 〜 11:35

[1H06] 一般市民にもってもらいたい放射線リテラシーに関する専門家調査

*横山 須美1、高橋 克也2、森口 由香3、若城 康伸4、伊藤 光代5、成田 亮介6、竹西 正典7、竹西 亜古8 (1. 藤田医科大学、2. 農林水産政策研究所、3. かんげんこん、4. 神戸大学大学院、5. 豊川市民病院、6. 原子力機構、7. 京都光華女子大学、8. 兵庫教育大学)

キーワード:放射線、リスクコミュニケーション、リテラシー、専門家、一般市民、健康影響

放射線の専門家は、放射線や放射線の影響を一般の人達に伝えようとしたとき、より正確かつ、誤解のないようにと心がけるあまり、専門用語を多用して、詳細な説明を行おうとする傾向がある。しかし一般市民は慣れない科学的情報を一度に提示されると、かえって混乱してしまい、中途半端な知識を持ってしまう可能性がある。曖昧な理解は情報提供側が思いもしなかった憶測や流言を生みかねない。必要最低限度の情報に絞った情報提供が求められる。その際、情報提供側の専門は、医療、原子力等、知識基盤等、さまざまであることから、「何が必要最低限の放射線リテラシーであるか」に関するコンセンサスをつくる必要がある。そこで、本発表では、公的機関の刊行物や専門家が一般公衆に向けて作成した説明資料に用いられている用語のうち、出現頻度の高い用語を抽出、それらの用語について、専門家へアンケート調査を行い、専門家が必要不可欠であると考える用語を精査した結果について述べる。