2019年秋の大会

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[1H09-12] 合意形成への道筋

2019年9月11日(水) 14:45 〜 15:50 H会場 (共通教育棟 2F B21)

座長:山本 隆一(JAEA)

14:45 〜 15:00

[1H09] 科学的特性マップのデジタル化

*西川 雅史1 (1. 青山学院大)

キーワード:高レベル放射性廃棄物、科学的特性マップ、リスクコミュニケーション

経済産業省は,高レベル放射性廃棄物の処分施設の立地先を選定するために「科学的特性マップ」を作成し,公表している.科学的特性マップは,その名の通り,科学的条件のみを示すものであって社会的条件を考慮しておらず,現実味のある議論を喚起し難い.また,汎用的利用が容易なデジタルデータとしては公開されておらず,第三者による活用が進んでいない.こうした状況は,研究者による取り組みでも改善できる.
本稿の目的は,科学的特性マップが生み出された時代背景を概観し,その汎用的利用を促すことの必要性および社会的諸条件を合わせて考慮することの必要性を指摘した上で,これらの課題を克服するための貢献として,画像データである科学的特性マップをシェープファイルとして再現し,一般公開することにある.