2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1J09-12] 計算コード開発

2019年9月11日(水) 14:45 〜 15:50 J会場 (共通教育棟 2F D22)

座長:多田 健一(JAEA)

14:45 〜 15:00

[1J09] 3次元詳細メッシュ多群輸送計算に基づくPWR炉心計算コードSCOPE2の開発

(14)実機燃焼追跡による核種同位体組成計算モデルの妥当性確認

山本 健土1、*大岡 靖典1、長野 浩明1 (1. 原燃工)

キーワード:SCOPE2、燃料棒格子単位炉心計算、ミクロ燃焼モデル、実機燃焼追跡、照射後試験解析

PWR炉心計算コードSCOPE2は,3次元詳細メッシュ多群輸送計算により得られた反応率に基づき,3次元燃料棒格子単位の核種同位体組成を計算し燃焼履歴効果を取り扱う,ミクロ燃焼モデルを採用している。そのため,実機燃焼追跡では,ミクロ燃焼モデルにより燃焼履歴効果を考慮した炉心特性評価を行えるだけでなく,3次元燃料棒格子単位のインベントリを実運用状態に基づき評価可能となり,付随して崩壊熱や燃料漏洩時の放射能等を同時に評価可能である。これら評価の基礎となる核種同位体組成の妥当性確認のため,実機燃焼追跡から得られる核種同位体組成計算値と,照射後試験によって得られている核種同位体組成測定値との比較を実施した。比較の結果,計算値は測定値と良く一致し,炉心計算における核種同位体組成の計算モデルが妥当であることを確認した。