2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1J16-20] 不確かさ評価

2019年9月11日(水) 16:40 〜 18:00 J会場 (共通教育棟 2F D22)

座長:佐野 忠史(近大)

17:10 〜 17:25

[1J18] 核分裂収率の共分散行列作成方法が核種生成量の不確かさ評価に与える影響

*本多 京介1、千葉 豪1 (1. 北大)

キーワード:核分裂収率、核分裂生成物、不確かさ評価

評価済み核データファイルにおいては、核分裂収率に関する不確かさ情報として分散のみを扱っている。CBZコードシステムの計算では同一の質量チェーンに属する核分裂生成核種の核分裂収率の共分散については近似的に考慮する片倉らの方法を用いてきた。近年、核分裂収率の共分散行列の新しい評価方法が国外でも提案されている。今回対象とした新規評価法は、L.FiotiroらによるGeneralized least square(GLS)法と呼ばれる手法である。GLS法では、崩壊チェーンに関する情報を考慮した他に、原子番号や収率に関する物理的な条件も考慮している。このような新規評価方法を導入し、従来の手法を用いた結果と比較を行う。