2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-4 核融合機器工学(第1壁,ダイバータ,マグネット等)

[1L01-05] ブランケット,ダイバータ

2019年9月11日(水) 14:45 〜 16:10 L会場 (共通教育棟 2F E22)

座長:江原 真司(東北大)

15:30 〜 15:45

[1L04] 設計余裕度向上のための機能材料添加溶融塩ブランケットの核的特性評価

*宍戸 博紀1、橋爪 秀利1 (1. 東北大)

キーワード:液体ブランケット、ヘリカル型核融合炉、中性子輸送解析、モンテカルロ法、Flinabe

溶融塩Flinabe (LiF–NaF–BeF2) は化学的安定性や低導電率に加え、トリチウム増殖のための中性子減速、及び中性子増倍機能を備える優れた材料である.しかし,Flinabeはプラントル数が非常に大となる可能性が報告されており,第一壁冷却が極めて困難となることが懸念される.一方で,自己冷却式ではなく第一壁用の冷却材として別流体を用いる場合,ブランケット領域は極めて限られるために増殖材Flinabeの流動領域が減少する.結果として,十分なトリチウム増殖比 (TBR) を得るために設計要件が厳しくなり,既存の設計案へ大きく影響する可能性がある.よって,本研究ではFlinabeへLi化合物を溶解させることを検討し,当該溶融塩におけるTBR向上の可能性について評価する.