2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-3 ビーム利用・ターゲット

[1M07-12] 量子ビーム利用

2019年9月11日(水) 14:45 〜 16:20 M会場 (共通教育棟 3F A31)

座長:菅 晃一(阪大)

14:45 〜 15:00

[1M07] イオンビームを用いた原子炉構造材料の元素分析

*坂本 宏基1、羽倉 尚人1、河原林 順1、持木 幸一1 (1. 東京都市大)

キーワード:PIXE分析、原子炉構造材料、廃止措置

東京都市大学原子力研究所では、研究用原子炉を廃止措置中である。廃止措置においては、それに伴う解体廃棄物を安全かつ合理的に管理・処分する必要がある。そのためには、原子炉の構造材料に付着・浸透した放射性物質の性状や分布を把握する必要がある。ごく微量の付着物等の存在を明らかにするために、イオンビームを用いた元素分析手法が有効であると考えられている。本学原子力研究所では、放射性物質の取扱いが可能な管理区域内に小型静電加速器を設置されており、イオンビームを用いた原子炉構造材料の元素分析を行った。PIXE分析法により、コンクリート中の元素分析を実施した。コンクリートは原料の違いにより含まれる元素組成が異なることが知られている。主要元素及び微量元素の存在比を明らかにすることで放射化物量の評価に活かすことを目的として廃止措置における元素分析手法としての有効性や課題を検討する。