2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2B10-14] 福島事故廃棄物処理7

2019年9月12日(木) 14:45 〜 16:05 B会場 (共通教育棟 1F C12)

座長:渡邉 雅之(JAEA)

15:45 〜 16:00

[2B14] アルミニウムを用いたアパタイト構造を有するCs含有固化体の合成

*金川 俊1、ZhiLi Dong2、Tim White2、土方 孝敏3、青山 友花子1、竹下 健二1 (1. 東京工業大学、2. 南洋理工大学、3. 電力中央研究所)

キーワード:無機材料合成、セシウム固定化

2011年に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故により、放射性セシウム (Cs) が環境中へ放出された。現在までに環境中へ放出されたCsの回収や長期保管に関する研究が行われている。本研究では、Csを安定固定化するために無機材料であるアパタイトに着目した。アパタイトは一般的に M14M26(ZO4)6X2と記述することができ、M1 & M2 サイトには1,2,3価のカチオンを、Z サイトには 半金属を、X サイトにはハロゲンやアニオンを含有することができる。また、アパタイトは低溶解性や放射線耐性を有する。これまでに固相反応を用いて、Cs、ストロンチウム (Sr)およびアルミニウム(Al)含有試料を500℃で焼成することで合成した。合成した試料に対して、X線回折を用いて構造分析を、走査型電子顕微鏡により表面観察を、各元素の含有量を確認するために化学分析を行った。化学分析の結果、ほぼ量論比通りのCsが含まれていることを確認した。