2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2F10-14] 高速炉熱流動2

2019年9月12日(木) 14:45 〜 16:10 F会場 (共通教育棟 2F C21)

座長:歌野原 陽一(INSS)

15:45 〜 16:00

[2F14] 冷却材中を落下する単一溶融液滴の固化挙動

*川崎 皓太1、金子 暁子1、阿部 豊1、小山 和也2 (1. 筑波大学、2. 三菱FBRシステムズ)

キーワード:ナトリウム冷却高速炉、炉心損傷事象、固化、溶融液滴、U-アロイ58

SFRにおいて炉心損傷事象が発生した際に,溶融燃料が液体のまま原子炉容器底部に蓄積すると,さらなる重大事故を引き起こす恐れがある.これを防ぐために,溶融燃料が下部プレナム中で冷却・固化することが重要となる.溶融燃料はジェット状に流出することが予測されているが,この溶融ジェットの冷却・固化挙動は極めて複雑であり,不明瞭な点が数多く残っている.
そこで本研究では、より単純な試料である単一溶融液滴を用いて、プール水へ滴下された単一溶融液滴の冷却・固化プロセスを明らかにする.試料として低融点金属U-アロイ58を用いる.液滴滴下高さや射出流体・プール水初期温度などをパラメータとする.プール水に滴下される単一溶融液滴の固化挙動をハイスピードカメラで撮影し、得られた液滴の変形挙動を画像処理によって分析する.また,初期条件から液滴表面固化時間を見積もり,変形挙動との関係を考察する.