2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2G15-19] 火災対策

2019年9月12日(木) 16:05 〜 17:25 G会場 (共通教育棟 2F C22)

座長:藤吉 宏彰(原燃工)

16:35 〜 16:50

[2G17] 低・高圧電気盤のHEAF火災発生防止評価手法の提案

*白井 孝治1、田坂 光司1、池 正熏1、宮城 吏1、岩田 幹正1 (1. 電力中央研究所)

キーワード:高エネルギーアーク故障、HEAF火災、電気盤、内部アーク試験、アークエネルギー

東日本大震災の際に女川原子力発電所で発生した高圧スイッチギアの大規模アークによる火災の被害が発生した。このため、アーク放電エネルギーにより盤内の空気が加熱され、その高温空気が盤外あるいは隣接する電気盤内へ噴出し、隣接機器へ熱的影響を及ぼす可能性を評価する必要がある。本報では、大容量電力短絡試験設備を用いて、実規模大の6.9kV級高圧電気盤および460V級低圧電気盤を対象とした内部アーク試験を実施した結果、HEAF火災に至る条件は、アーク放電時に放出されるアークエネルギー量に依存し、電気盤のタイプや、電気盤へのディーゼル発電機の接続の有無等、電力の供給条件の違いにより、そのしきい値が異なることを明らかにした。