2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[2I19-22] 湿式分離・再処理

2019年9月12日(木) 17:10 〜 18:15 I会場 (共通教育棟 2F D21)

座長:秋山 大輔(東北大)

17:40 〜 17:55

[2I21] モノアミド搭載型ハイドロゲルによる硝酸溶液からのウラン、トリウムの吸着分離

*中瀬 正彦1、山村 朝雄2、白崎 謙次3、永井 満家3、小林 徹4、松村 大樹4、青山 友花子1、立岡 壮太郎1、竹下 謙二1 (1. 東工大 先導原研、2. 京大 複合原科研、3. 東北大学 金研 アルファ放射体実験室、4. 原子力機構 物質科学研究センター)

キーワード:ウラン、トリウム、モノアミド、ゲル液抽出、分離科学

モノアミド誘導体に重合性官能基を付し、感温性単量体のN-イソプロピルアクリルアミド(NIPA)、架橋剤のN,N’-メチレンビスアクリルアミド(BIS)の共重合により感温性ハイドロゲル吸着剤を合成し、硝酸からのU(VI)とTh(IV)の吸着分離挙動を調査した。振とう時間依存性、酸濃度依存性を取得し、モノアミドの側鎖構造による影響を調査した。その結果、搭載するモノアミド配位子の側鎖長を伸ばすと、例えば吸着性能に極小値が見られるなどの差異を見出した。また、元素分析により一連の吸着剤の組成を調べたところ、完全に乾燥させたゲルでも内部に構造水が存在し, 側鎖長によりその数も異なることが示唆された。発表では搭載している配位子の側鎖長が及ぼす様々な影響について、系統的に論じる。