2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2J01-05] 未臨界度評価

2019年9月12日(木) 09:30 〜 10:50 J会場 (共通教育棟 2F D22)

座長:遠藤 知弘(名大)

10:15 〜 10:30

[2J04] 簡易燃料デブリ臨界性解析ツールHANDの開発

*多田 健一1、崎野 孝夫1 (1. JAEA)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、燃料デブリ、廃炉、臨界安全、HAND

燃料デブリの臨界管理は東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業にとって重要な研究課題の一つである。燃料デブリはその幾何形状や平均燃焼度、含水率などが不明なため、燃料デブリの臨界性の不確かさは大きい。そのため廃炉作業計画を作成には、非常に多くの条件を検討する必要がある。また、廃炉作業計画作成の効率化のためには、炉物理の専門家以外も容易に臨界性解析が出来ることが望ましく、既存の臨界性解析コードでは不十分である。そこで本研究では、高速かつ誰でも簡易に燃料デブリの臨界性を解析するため、Excelを用いた簡易臨界性解析ツールHANDを開発した。本ツールは誰もが容易に取り扱えるように、非常にシンプルなGUI入力となっている。また計算結果は数値だけでなくグラフでも表示されるため、直感的に理解しやすい。本発表では、このHANDの概要とその計算例について紹介する。